ROOX アイドリングストップキャンセラー取付
日産ROOX(B44A)には、車両が停車した時または停車する前にエンジンを停止させ、発進する時にエンジンを始動することで、アイドリングによる排気ガスの発生や騒音を抑制するとともに燃費を向上させるアイドリングストップシステムが搭載されています。
燃費向上には有効なシステムですが、反面、バッテリーの寿命が恐ろしく短いと言うデメリットが判明しています。(しかも、交換用バッテリーが高価)
我が家の場合は、妻の「停車するとエンジンが止まるのは不安」を解消する方が主目的です。
これを回避するには、エンジンを始動する度にアイドリングストップオフボタンを押すと言う操作が必要になります。
これはこれで大変煩わしいと言うことで、エンジンを始動すると自動で疑似的にボタンを押したのと同じ役目を果たすアイドリングストップキャンセラーを取り付けている方がおられます。
アイドリングストップ機能無効化検討
ネット上を検索すると、いろんな方が工夫されており先人の情報を参考に検討しました。
- スイッチの隙間にクリップ等を挟み込み常時押した状態にする
- ボンネットのオープン検知センサーをオープン状態となるようにする
- 12Vリレーをアクセサリ電源に接続しエンジンスタート時に一瞬落ちる事を利用し疑似的にボタンを押した状態にする
- 555タイマー+12Vリレーでエンジン起動数秒後に疑似的にボタンを押した状態にする
- 555タイマー+12Vリレーでエンジン起動数秒間、疑似的にボタンを押した状態にする
ROOX(B44A)のアイドリングストップオフスイッチは、マイナスコントロール(アース送り)で、ボタンを押すとオフ、オンを繰り返します。
エンジン始動後に数秒間、アース情報を送った後、アースを解除することでボタン操作でオン、オフ出来る通常状態に戻せる様にする方法が良さそうです。
アイドリングストップオフスイッチの配線に、配線カップラー(挟むタイプ)で接続することにしました。
アイドリングストップキャンセラー回路図と制作
製品化した市販品もあるのですが、電気屋ですので自作しました。
「みんカラ」の「Hemi's Diary」さんの情報を参考に手持ちの部品だけで制作したものです。
IC 555タイマーを使い電源印加から約5秒間だけ12Vリレーを動作させるものです。
時間は、電解コンデンサー容量×抵抗値×1.1です。
(今回は、47μF✕100kΩ×1.1=5.17Sとなります)
12Vリレー接点のアースをイグニッション電源側に配線替えするとプラスコントロールの車両でも使えます。
基板に適当に部品を配置して、ジャンパー線多用で制作しました。(なんせ部品自体が外した物で足が・・・)
机上で12V電源を接続し動作試験しました。
フィルムケースに入れ絶縁対策をしています。
有り合わせの部品で制作した回路ですので、動作保証、万が一不具合等が発生しても責任は取れません事をご理解下さい。
アイドリングストップキャンセラー取付
パネル等に傷を付けない様に養生テープ、タオルなどで保護をして作業を行いました。
ハンドル下のカバーを外します。
赤矢印部分にプラスネジがあります。
2箇所プラスネジを外します。
右下から手でパネルを上方向に外して行きます。
こんな感じで外れました。
手前に引くと、スイッチ類の裏側にアクセス出来る様になります。
赤矢印のコネクターがアイドリングストップオフスイッチです。
このコネクターを外します。
この配線に配線カップラーを挟み込みます。
配線カップラーでの接続は、しっかりやらないと接触不良を起こします。
しっかり配線が挟み込まれているのを確認します。
アイドリングストップキャンセラー(フィルムケース)は既設の配線にインシュロックで固定しました。
既設の配線はスポンジ状の物で包まれていますので、インシュロックは固く占め無い方が良さそうです。(動かない程度)
アイドリングストップキャンセラー動作試験
エンジンを始動し動作確認しました。
メーターパネル部に何か表示が出るのかと思ったのですが表示はありませんでした。
アイドリングストップオフスイッチのランプが点灯しており機能停止していました。
この状態でアイドリングストップオフスイッチを押すとメーターパネル部に「アイドリングストップオン」の表示、もう一度押すと「アイドリングストップオフ」の表示が出ました。
実走行でも、オートアイドリングストップ機能がオフとなり思った様に動作しています。
<日産ROOX(B44A)に関する他の記事>
ご注意:本掲載内容のご利用は、あくまでも個人の責任で、お願いします。