壁紙(クロス)貼替えDIY
二階の洋室と和室にDIYで、内窓インプラスを取付けを検討している時に、洋室窓枠の壁紙部分が黒くカビているのが気になり合わせて検討していました。
(「内窓インプラスDIY取付け」のページ)
二部屋とも和紙の壁紙を貼っているのですが、日焼けによると思われる色がわりが酷く部位によってシミの様にも見えます。
前から一度、壁紙の貼替えをやりたいと思っていたので挑戦してみました!
「RESTA」と言うサイトで、洋室、和室で2回に分け注文しました。
DIYで、出来るか同サイトの動画で確認し勉強しました。
洋室と和室で作業を分けることとし洋室から仕上げました。
今回掛かった総費用は5万円弱でした。(壁紙を貼り替える基本道具セットは、30m以上の購入で特典として付きます。)
古い壁紙の状況
洋室、和室とも材質が和紙の壁紙を貼っていました。
洋室は増築をした部屋で、約15年経過しています。和室は、建築当時のままで、約25年経過しています。
洋室(白く四角い部分が本来の色)
和室(薄い桜色だったのですが・・・)
採寸
洋室、和室で異なる壁紙を使いました。
部屋ごとに壁紙の必要数を計算しました。(窓など施工箇所毎に細分しました。)
和室は、市松模様の壁紙としましたので、壁紙同士の合わせ目に違和感が無い様リピート幅を考慮し算出しました。
洋室、和室毎に算出した長さに+壁紙の高さ(不足失敗用)で注文しました。
<計算式>
枚数=整数に切り上げ(壁面の長さ÷壁紙横リビート)
【リピート無し】
壁紙長=(壁面の高さ+100mm)×枚数
【リピート有り】
壁紙の高さ=整数に切り上げ(壁面の高さ÷縦リピート幅)
壁紙長=(壁紙の高さ+100mm)×枚数
<WEBで計算>
「RESTA」サイト内に、壁紙(クロス)の必要数量自動計算ページがあります。
注文
生のり付き壁紙は、開封しない状態でも二週間以内に施工するよう注意書きがあったので、洋室と和室、2回に分け注文することとしました。(分けて注文しても、各長さが30m以上なら送料無料になります。)
後に記載していますが、既設壁紙剥がしの目処が経ってから注文する方が安心です。
道具と他の材料
おさえ刷毛、ヘラ、おさえローラー、ステンレスカット定規、壁紙カッターナイフ、プロ用カッター刃
以上は、「RESTA」で30m以上購入すると特典で貰えます。
別に購入した材料と道具は、かべパテ(セメダイン製HC-158)、スムースヘラ(SK11)、替刃式スクレーバー(P-1)、スクレーバー替刃(#01)、養生テープ布ポリマスカ-、大判ゴミ袋などでした。
事前準備
移動出来る家具は、別室に移動しました。
和室の和箪笥、洋箪笥、押入れの中身は別室に移動することが難しい為、養生テープ布ポリマスカ-で汚れ防止を行いました。
古い壁紙の剥がし
古い壁紙の貼付け状態です。(わかり易い様に拡張して描画しました。)
石膏ボードの表紙(黄色い紙)と壁紙糊面が接着されています。
石膏ボードと石膏ボードの継ぎ目などは下地パテで埋められ継ぎ目がわかりにくい様になっています。
洋室は簡単でした。(作業日数:1日)
カッターナイフで軽く切れ目を入れ、壁紙の表面部(裏面部薄皮を残し)をベリベリと剥がす事が出来ました。
和室は本当に想定外で大変でした。(作業日数:5日)
剥がし作業の前に発注したので、生のりの有効期限が・・・焦りました。
洋室の様に剥がれません・・・表面部はボロボロと剥がれます。
これでは、埒が明かないので石膏ボードの表紙(黄色い紙)毎剥がす事にしました。
作業を進めると、上手く剥がれない部分が出てきました。
壁紙の仕上げを綺麗にするために下地処理したパテ部です。
石膏ボードの表紙がパテの下となり硬化したパテが上手く剥がれません。
無理に剥がすと石膏ボードに穴が・・・。
建具も同様、上手く剥がれません。
スクレーバーを買ってきました。(柱と窓枠の間など幅の狭い箇所の剥がしを考慮し小型の物にしました。)
霧吹きで水を掛けスクレーバーで剥がすと作業が物凄く楽になりました。
パテ処理部は、パテを剥がすのをやめ、パテの上の壁紙だけを剥がしました。
のりが残って白くなっていますが、後で水拭きし除去しました。
電気コンセント移設
壁紙を貼り直す機会に、エアコン用コンセントを移設しました。
本来、エアコンを取り付けようとしていた壁面にエアコン配管の穴あけが出来ず別壁面となっていました。このためエアコン電気コンセントまでのコードがプロテクターとなり見場が悪くカレンダーなどで誤魔化していました。
赤矢印の位置に移設します。
既設の穴から電気コードを引き出すと長さは十分にあります。
既設の穴から壁の隙間を通るか針金を入れ確認しました。
新たに石膏ボードに穴を空けコンセントを移設しました。
(壁紙を貼るので固定していません。)
既設の穴の裏側に木片を入れコーチスクリューで縦桟木と共締め固定しました。
新たに穴を空けた際に切り出した石膏ボードをハメて木片にコーチスクリューで固定しました。
穴埋めして出来た隙間は、下地パテで埋めました。
下地処理と清掃
壁紙を貼った時に凸凹しない様に下地パテで処理しました。
壁面に付着したゴミを掃除機で取り除き、パテで埋めました。
洋室は、壁紙を捲る際に失敗して石膏ボードを捲った箇所程度で楽ちんでした。
和室は、古いパテを残したので、石膏ボードとの継ぎ目が滑らかに成るようにパテ埋めをしました。
乾燥に時間を開ける為、ヤスリがけと清掃は翌日に行いました。
洋室はパテ箇所も少なく埃もさほど気にならなかってのですが・・・和室は大変でした。
合羽、ゴーグル、防塵マスク・・・部屋の中が真っ白・・・パテ、石膏ボードの削り粉が舞います。
扇風機を換気扇代わりに出窓に置き排出しました。
作業としては、コレが一番辛かった。
作業時間、洋室約2時間、和室約6時間でした。
壁紙貼付け
ロール状の壁紙を広げ作業をする空間の確保が必要です。
フィルム、壁紙の切れ端など散らかさず分別して捨てられるよう大きめのゴミ袋を用意すると便利です。
壁紙を貼る前に、開始位置、重なり位置、ドア縁、窓縁、エアコン縁などの貼り方を検討し概ねの合わせ目を決めて置きます。
「RESTA」の生のり付き壁紙の裏側には、のりの乾燥を防ぐためフィルムを貼ってあります。
このフィルムには、5cmごとにラインが入っているのでカットするのに便利です。
壁に貼る際は、このフィルムを剥がしますが、のりの付いていない面が外になるように巻き取るとのりでベトベトになるのが軽減できます。
剥がしたフィルムは、用意したゴミ袋に入れました。
最初に決めた、壁紙の継ぎ目に垂線を垂らし鉛筆で30cm間隔で壁面に印を付けました。
この印に合わせ1枚目の壁紙を貼りました。
「RESTA」の生のり付き壁紙は、のりが多めに付いていますので、印に合うまで何回か貼り直しをしました。
おさえ刷毛、おさえローラーなどで壁紙にしわやたるみが無い様に貼りました。空気が上手く抜けない箇所は、その位置まで壁紙をめくり、やり直しました。
壁紙カッターナイフの刃を、プロ用カッター刃に交換し不要な壁紙をカット定規を使いカットしました。
カッター刃は、壁紙1枚を貼る毎に羽折りして使ったほうが、切残りが無く綺麗に仕上がります。
洋室に使って壁紙模様は、縦線模様の為、垂線の印に合うように貼って行きました。
窓枠、ドア枠の折返し部分は、その幅分の余長を取りコーナー部が綺麗に見えるよう折返し貼りました。
エアコン部分は、壁紙ののりが付かないように養生を行い予めコの字状に切断し余分な壁紙を無くしてから貼りました。この時、エアコンのカバー内に1cmほど押し込めるよう余長を取りスムースヘラで押し込み貼り付けました。
洋室の壁紙貼付けは、2日掛かりましたが時間にすると8時間ほどでした。
和室の壁紙は、市松模様を貼りました。
洋室と同様、予め合わせ目位置を決め垂線で印を付けました。
四角の枡状の模様なので、合わせ目は、縦リピート区切り線と合わせ目の柄が合うように貼りました。
柱と柱の間で、壁紙を繋ぐ必要の無い壁面は、縦リピートを考えず柱の垂線と模様の垂線が合うように貼りました。
合わせ目は、こんな感じに仕上がりました。
ちょっと微妙にズレてますが・・・素人ですので、こんなもので良しとしました。
和室の壁紙張りは、家具の移動もあり4日かかりましたが時間にすると10時間ほどでした。
妻の検査は、「綺麗、他の部屋も・・・」という事で合格しました。
その他
<重い箪笥の移動>
中身を抜くのは勿論ですが、それだけでは移動させるのが大変です。
片側だけ上げ隙間に、写真赤矢印、配線用ワイヤプロテクタ(5号)を差し込み畳の上を滑らせ移動しました。
<耐震対策>
元々耐震固定していたのですが、更に強固なものにしました。
壁紙を剥がした時にドリルで穴を空け縦桟の位置を確認し固定出来るよう補強板を壁に固定しました。
見えている柱と壁に付けた補強板に2×4材を固定、コレに金具で箪笥を固定しました。