液晶モニタLL-T1500Aコンデンサ不良修理
パソコンを起動しても、シャープ製液晶モニタLL-T1500Aの画面に何も表示されなくなりました。
(BIOSの起動画面も駄目です。)
駄目元で、分解したところ原因が電源部の電解コンデンサの不良とわかり交換し修理した方法を掲載しています。
症状
パソコン自体は、起動している模様・・・しばらく放置すると突然画面が表示される事があり一度表示されると問題なく使用できます。
表示されない時は、液晶モニターの緑色、電源ランプが点滅(フリッカー)しています。
最初は、バックライトの不良を疑いましたが、電源ランプの状態から電源系統の不良ではないかと調べてみる事にしました。
この液晶モニターは、台の部分に電源部とUSB分配器が組み込まれています。
外部電源から電源を供給するための差し込み口もありますので、外部電源をお持ちの方は、切り分けして確認されると判断し易いと思います。
分解
ネジの数が多く種類も異なりますので、分解する時は箇所毎に仕分けしながら分解される事をお勧めします。
私は、組み立ての時に分からなくなり何度か組み直しました。
新聞紙等を敷き机を保護します。液晶面を十分保護して下さい。
底板のネジが外し易い様にします。
写真、赤丸のネジを外した後、青丸のネジを外します。
分解して行くと分かりますが、青丸のネジは支柱に固定されています。
液晶画面裏側のカバーを外し、さらにネジで止められている中側のカバーを外します。(赤丸のネジです)
ケーブルをクリップから外します。
支柱のネジ、基板固定用ネジを外します。(赤丸のネジです)
支柱にはアース線(緑色)が1本共止めされています。
底板にはアース線(黒色)が2本共止めされています。
ここで、底板の鉄板が外れます。
底板の鉄板を外すと電源部とUSB分配器が出てきます。
それぞれの基板固定用ネジを外します。
電源部に接続されているコネクター2個と、電源部からUSB分配器に接続されているコネクターを外すします。
写真、赤枠が問題箇所。
コンデンサ交換修理
写真、赤丸コンデンサ(470μF25V)×3個が膨らんでいるのが目視でもわかりました。
不良コンデンサを半田ごてを使って外しました。
写真下が不良コンデンサ、上が購入した超低ESRアルミ電解コンデンサです。
購入した超低ESRアルミ電解コンデンサを半田付けしました。
不良コンデンサの交換が完了しました。
動作試験
ショートさせないように注意し仮り組をします。
試しに、パソコンに接続しない状態で電源を入れてみると緑色のランプが点灯しました。
暫くすると信号がないのでランプが橙色に変わりディスプレー上に信号がない表示が出ました。
直った様です。
分解した逆の手順で組み上げました。
パソコンに接続し起動すると、元のとおり画面が表示されるようになりました。
追記:このディスプレイは修理して20年が経過(2023年現在)しましたが、現在、防犯カメラのモニタとして我が家で現役で動作しています。
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