恐怖の白蟻

恐怖の白蟻

私の住んでいる住宅地もついに白蟻被害が続発しました。

本来は新築時に棟上げが終わった時点で白蟻防除処理をしているはずですが、驚いたことにこの防除処理をしていない住宅があったり、施工してあっても保障期間を遙かに過ぎているのに点検をしていない家がありました。

幸い私の家は被害もなく終わったのですが、丁度保証の切れる時期だったので防除処理と湿気対策を行いました。

この機会に白蟻業者の方から白蟻の話を聞くことができましので今回掲載しました。何かの参考になれば幸いです。

白蟻の生態

白蟻の種類は世界的には2千種類程度といわれていますが、日本に生息し家屋に被害を与えるのは、イエ白蟻とヤマト白蟻の二種類だとされています。

女王白蟻、王様白蟻の二匹を中心にハタラキ白蟻、ヘイタイ白蟻により構成されています。

一つの巣の白蟻は全て血縁関係にあります。それぞれ役目を持ちますが家屋を食い荒らすのはハタラキ白蟻です。このハタラキ白蟻のおなかの中にはバクテリアが住んでいて、この力をかりて木材等から栄養分を吸収し、これを女王、王様、ヘイタイ白蟻に供給しています。

女王、王様白蟻は産卵とメッセージを伝える栄養分をハタラキ白蟻、ヘイタイ白蟻に与えます。このメッセージはハタラキ白蟻によって幼虫にも供給されます。このメッセージの中に将来ハタラキ白蟻になるかヘイタイ白蟻になるかの要素も含まれています。

女王白蟻と王様白蟻以外の白蟻は目が見えませんが仲間の排出物に含まれるメッセージを舐めることにより道の情報を検出し道を辿ります。また、互いの体を舐めることにより情報交換をします。駆除する時はこの行為を利用して白蟻の体に駆除剤をかけることにより駆除します。

4月から6月にかけては羽化が始まり新しい巣を作るための巣立ちが始まります。羽の生えている時間は約40分です。雌が降りた場所に雄が降りてペアが誕生します。このとき羽は抜け落ちます。その場所の周囲を一緒に探し条件の合った場所に巣を作ります。白蟻は湿ったところで日陰を好みます。

白蟻の発見方法

大体の方は羽化の時に気が付くことになりますが、これでは実際はかなりの被害がでているはずです。早急な対策が必要となります。といってもたちまち家屋が倒壊することはありませんので安心して下さい。

それではどうすれば事前に発見する事が出来るかと言うと、床下を点検しなければなりません。床下へ入るための点検口がありますから(最近は台所の床下収納庫を外して入れます。)そこから覗いて確認することが出来ます。

蟻道(土のような物で道のようにつながっている)、白蟻等が見えれば駆除する必要があります。

特に水まわりの床下は注意して見ましょう。

臭いにも注意しましょう。臭いを嗅いでみてカビ臭いようなら危険信号です。

でも、床下に潜るのはイヤダという人は調査見積もり無料の業者に点検してもらえば良いでしょう。でも一度見てもらうと、しつこいですよ!

白蟻の被害

木材についは空洞状に食い荒らされガスガスの状態になります。柱をやられると建物の強度が極端に低下してしまいます。

大抵の人は鉄筋、コンクリートは大丈夫と思っていませんか?答えはNOです。実験によるとなんとコンクリートでも喰されてしまいます。しかもコンクリートを使用するため断熱効果を高める必要がありこの対策として発砲スチロールを良く使用していますが、なんと木材よりも発砲スチロールの方が早く喰されることが判明しています。

それでは鉄筋はどうでしょうか?錆が出始めるともうダメです。なんと錆を喰することも確認されています。

白蟻の駆除

駆除については専門業者に任せましょう。

白蟻用の散布剤は危険な物もあり防護をしない状態で個人で散布すると薬品中毒にかかり大変な事になります。

費用は建坪によって異なりますが坪あたり5千円から1万円程度です。

散布剤もいろいろありますが人体に対して無害な散布剤を使っている業者にしましょう。

白蟻対策

白蟻対策する時期については秋から春先にすると羽化した白蟻の防除に良いでしょう。白蟻防除剤は5年程度しか効果が持ちません。

5年周期程度で業者に点検してもらい必要ならば防除剤の散布をしてもらいましょう。

床下の湿気については除去するようにしましょう。床下の土台には換気口が適宜開いていますが、湿気があるということはこれでは除去できていないことになります。

対策としては床下換気扇を設置する方法があります。費用的には3台で15万円程度ですが、月々の電気代が必要となります。

換気扇は、ファンの風切り音も気になるところです。

最近では湿気をコントロールする床下調湿剤があり効果は半永久的に持続するそうです。もちろん電気代等は不要です。費用的には坪あたり1万3千円程度です。

床下調湿剤の特徴について文末に記載しましたので参考にして下さい。

業者選びと値引き

白蟻駆除業者も大手から個人規模の会社まで数多くありますが、まず地元業者を選びましょう。その土地にあった駆除をしてもらえます。また、万一の時もフットワークが軽く安心できます。

調査見積もり無料を確認し、1社にこだわらず数社に見てもらい具体的な状況、駆除方法等を聞きましょう。あまり違う事をいう業者はチョットNGです。

見積もりを出してもらいましょう。1式いくらではなく駆除代金何坪○△円、換気扇工事△○円等項目ごとに金額をだしてもらい比較しましょう。あまり高い業者はNGです。

使用する薬剤についても有害性を説明してもらいパンフレットをもらいましょう。

当然のことですが保証書の発行の有無を確認しましょう。ない業者はNG。

状況と対策についてチャント説明のできない業者はNGです。

金額が安いだけではなく状況と対策方法をしっかり資料により説明できる業者に的を絞りましょう。

値段交渉は業者の的を絞ってから最安値の料金をぶつけるといいでしょう。急がないで相手の出方をみて交渉するのがコツです。

床下調湿剤

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