ドアクローザーの調整
入居した時にはスムーズに動作していた玄関ドアも、季節によって閉まる速度が速くなったり逆にもう一押ししないと閉まらなくなったりします。
ドアクローザ(ドアの上に付いていて開閉するとアームが可動する)を調整してスムーズに動作するようにします。
注意事項
調整中は突風等予期せぬことを十分考えて、ドアによる指詰め等がないように十分注意して作業をしましょう。
調整弁を緩め過ぎると本体から調整弁が外れ油が噴き出すので極端に緩め過ぎないよう注意しましょう。
シール等で調整弁が封印されているドアクローザは特殊工具を必要とするので業者に頼みましょう。
調整弁を締めすぎてドアの開きが堅くなった時は、無理に開かないで調整弁を緩めて下さい。無理に空けるとドアクローザを破損することがあります。
基本性能
ドアクローザの規定によると、 「常温時無風状態において、ドアを90度まで開き、ラッチング完了まで5~8秒であること」とあります。
基本調整方法
ドアクローザの調整方法は大別して6種類あります。ドアクローザのタイプにあった調整をして下さい。調整前にドアの可動部分に注油をして下さい。
<1バブルタイプA>」
最も初期タイプで調整弁は1つで閉じる速度を速くするか、遅くするしかできません。
調整弁を時計方向に回すと閉じ速度は遅くなります。
調整弁を反時計方向に回すと閉じ速度は速くなります。
<1バブルタイプB>
調整弁は1つですが、閉じる速度を2段階に調整できます。
第1速度を調整してから第2速度を調整します。
===第1速度調整区間===
調整弁を時計方向に回すと閉じ速度は遅くなります。
調整弁を反時計方向に回すと閉じ速度は速くなります。
===第2速度調整区間===
調整弁の位置によって調整方向が異なります。取り付けた状態で90度の範囲で調整します。
<2バルブタイプA、B、C共通>
調整は第1速度調整弁と第2調整弁の2カ所で行いますが、第1と第2の順で調整します。
刻印、シール等によりどちらが第1調整弁かが表示されています。
いずれの調整弁も調整弁を時計方向に回すと閉じ速度は遅くなります。
調整弁を反時計方向に回すと閉じ速度は速くなります。
第1調整区間の閉じる速度が第2調整区間より速くなるように調整します。すなわち、第1調整区間は速やかに閉まり第2調整区間でゆっくりとドアが閉じるようにします。
<3バルブタイプA>
調整は第1速度調整弁、第2調整弁と第3調整弁の3カ所で行いますが、第1、第2、第3の順で調整します。
刻印、シール等によりどれが第1調整弁かが表示されています。
いずれの調整弁も調整弁を時計方向に回すと閉じ速度は遅くなります。
調整弁を反時計方向に回すと閉じ速度は速くなります。
第1調整区間の閉じる速度が第2調整区間より速くなるように調整します。
第3調整区間は最後にドアを確実に閉じる機能です(ドア閉鎖位置手前2度まで閉じた時点でドアを素早く閉じる機能)ので第2調整区間より速く閉じるように調整します。すなわち、第1調整区間は速やかに閉まり第2調整区間でゆっくりとなり最後に第3調整区間で確実にドアが閉じるようにします。
我が家の場合
玄関ドアは、2バルブタイプでした。
数字で刻印があり簡単に調整ができています。
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