HITACHI製ファンヒーターOVF-SL54着火不良修理

ファンヒーターOVF-SL54

我が家で長年(購入してから14年)活躍したHITACIのファンヒーターOVF-SL54が度々点火不良を起こす様になり買替を念頭に駄目元で分解し修理した情報を掲載しています。

情報を掲載していますが、この情報を基に修理され火災を起こした等の責任は取れませんので、自己責任でお願いします。

また、修理する際は万が一の事を考慮し庭等で火が出ても安全な場所でお願いします。

不具合症状

運転をボタンを押して暫くすると点火するためパチパチと火花の音がするも「C11」エラーとなり点火しない。

一旦、運転を止め、再度、運転すると問題なく点火し動作する。

説明書に従いクリーニングボタンでクリーニングしたが改善しない。

OVF-SL54分解

ファンヒーターOVF-SL54分解

前面プラスネジ2本(左右)を外します。

ファンヒーターOVF-SL54分解

吹き出し口にあるプラスネジ1本を外します。

ファンヒーターOVF-SL54分解

後面下部プラスネジ2本を外します。

ファンヒーターOVF-SL54分解

後面ファン固定用プラスネジ5本を外します。

ファンヒーターOVF-SL54分解

前面にあるプラスネジ2本を外しヒーター上部カバーを外します。

ヒーターカバーを外すため前面固定用プラスネジ2本を外します。

ファンヒーターOVF-SL54分解

後面、プラスネジ1本を外します。

ファンヒーターOVF-SL54分解

赤矢印の部分で挿しこまれているので前面方向にカバーを押し持ち上げると外れます。

配線コネクタについて

ファンヒーターOVF-SL54配線コネクタ

ファン部(後面)、ヒーターカバー(上部)には配線があるため作業の邪魔にならないように前面基板でコネクタを抜きます。

以後の作業でも同様です。

コネクタは基板上に線の色が表記されていますが、事前に写真を撮影すると間違いがないと思います。

ポンプ部取外しと確認

ファンヒーターOVF-SL54ポンプ部取外し

前面から見て燃料タンク上に付いているのが燃料を送るためのポンプです。

ここにゴミが詰まっている可能性もあるので取外し清掃しました。

赤矢印配管六角ナット、青矢印固定用プラスネジ2本、配線コネクタを外します。

ファンヒーターOVF-SL54ポンプ部取外し

燃料フィルターは赤矢印方向に引っ張て外します。

ファンヒーターOVF-SL54ポンプ部取外し

赤矢印方向に爪楊枝で押すと青矢印から残っていた灯油が出て来たので詰まりは無さそうです。

燃料噴射部取外し

ファンヒーターOVF-SL54燃料噴射部取外し

残灯油を戻す?銅管が燃料タンクに刺さっていますので、これを抜きます。

ファンヒーターOVF-SL54燃料噴射部取外し

本体を持ち上げ燃料タンクを外しました。ネジ等で固定はされていません。(赤矢印、噴射部カバー)

ファンヒーターOVF-SL54燃料噴射部取外し

ヒーター部にある固定用ネジ2本と噴射部カバー固定用ネジ2本を外します。

ファンヒーターOVF-SL54燃料噴射部取外し

点火用の火花を発生する部分を真鍮ブラシと紙ヤスリで清掃しました。

ファンヒーターOVF-SL54燃料噴射部取外し

噴射部カバーを固定しているネジ1本外します。(底面から見た写真です。)

ファンヒーターOVF-SL54燃料噴射部取外し

銅管を破損しない様に噴射部を外します。(少しづつ根気よく廻したりすると外れます。)

燃料噴射部清掃修理

燃料噴射部の清掃をしました。

以下の写真のとおりコールタール状の汚れが酷く不着していました。

ファンヒーターOVF-SL54燃料噴射部清掃修理

赤矢印の穴が燃料噴射部分です。

ファンヒーターOVF-SL54燃料噴射部清掃修理

ヒーター部は、錆、煤等の汚れがあったので、真鍮ブラシ等で清掃しました。

ファンヒーターOVF-SL54燃料噴射部清掃修理

噴射部内部を清掃するため、さらに分解します。六角ナットを外します。

ファンヒーターOVF-SL54燃料噴射部清掃修理

噴射の量を調整するコイル?これを固定しているネジ4本を外しコイルを外します。

ファンヒーターOVF-SL54燃料噴射部清掃修理

コイルを引き抜くと、黒い塊がポロポロと落ちました。この先端が噴射口に刺さっています。

ファンヒーターOVF-SL54燃料噴射部清掃修理

コイルを外すと間にシーリング用ゴムパッキンがありました。

ファンヒーターOVF-SL54燃料噴射部清掃修理

灯油、真鍮ブラシ、千枚通し、ヤスリ等で清掃しましたが、こびり付いた物は落とすのが大変でした。

完了

ファンヒーターOVF-SL54燃料噴射部清掃修理

分解した逆の手順で組立、点火試験をしました。

一発着火です!(庭で試験点火しています。)

30分程試験運転を行ない、一旦、運転を止め1時間後にに再運転、OKです!

私の作業部屋で使っていますが着火不良はありません。


ご注意:本掲載内容のご利用は、あくまでも個人の責任で、お願いします。

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