車用電源ノイズ・フィルターの制作
カーステレオ、無線機等に混入してスピーカから聞こえる電源ノイズは、非常に耳障りで気になるものです。
(特にオルタネータから発する「ヒューン」音)
今回ご紹介するノイズ・フィルターは、部品数が少なく簡単に制作でき効果が大きい物です。
ただし、この手のノイズは電源の接触不良によるところが大きいので作る前に次の事を確認して下さい。
案外確認して対応するだけで解消される事があります。
- バッテリーターミナルの確認
緩みがあるならば締め付ける(+側は、ショートに要注意) - ヒューズの状況
該当ヒューズの半抜け確認(反則ですがアンペアの大きいヒューズに交換すると止まることがあります。) - ギボシの接続確認 ギボシ等で接続している時はコードがチャント圧着できているか確認し、締め付ける。
本回路の性能
- 直流12V車用・最大電流容量1.5A
- 効果大で大抵のノイズは阻止できます。
使用実例
アマチュア無線機の送信した電波に混入、相手局から「耳障り・・・」と、ご指摘あり。
車の中で使っているビデオの音声をFM電波で飛ばしてカーステレオで聞いているが加速するたびに「ヒューン・ヒューン・・・」と混入した。
本機を無線機・ビデオと電源の間に挿入して解消しました。
回路図と部品
<部品>
- トランジスター
2SD313相当(2SD526,2SD288,2SC1061,2SD317) - 電解コンデンサー
2200uF16V・100uF16V - コンデンサー
0.001uF - 抵抗
22Ω1/4W - ヒューズ
5A - その他
ケース・線材・ギボシ・基板等
車用電源ノイズ・フィルター外観
写真は、回路を2回路組み込んだものです。
放熱版を付けていますが実際はなくてもいいでしょう。
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