XTRONS DA100Lタッチパネル交換修理
ROOXに搭載していたXTRONS製android カーナビDA100Lのパネルを誤って割ってしまいました。
販売元のXTRNSで修理を依頼したのですが、「製造終了商品の為、対応出来ません」購入して2年も経っていません。
なんかなぁと思いながら、それでは自力で修理と考え、再度、XTRONSにタッチパネルの型番を聞いても「モニター画面・・・」と言う回答・・・諦めて自力で探すことにしました。
タッチパネルに割れが無く本体側に不具合のある同一画面サイズの製品をヤフオク、メルカリで検索すると・・・あるにはあるのですが・・・結構いい値段・・・
タッチパネルの特定
当初、「タッチパネル」「タッチスクリーン」「10.1インチ」「カーナビ」「XTONS」の語句を組み合わせ日本語、英語で検索しましたが同じ物はヒットしませんでした。
中身に何か表示がないか開けて見ることにしました。
赤色矢印、5本のプラスネジを外します。
フレームの隙間にプラスチックカードを差し込み開きました。
赤色矢印の部分が、大きく開くのでここから始め、徐々に開いて行くと簡単です。
裏蓋が外れました。
タッチパネルの裏側は見えませんが、赤色丸部分がタッチパネルのコードです。
ここにヒントがありました。
「XC-019 FPC」
コネクタ部分に配線番号表示もありました。
この「XC-019 FPC」と「タッチスクリーン」で検索するとありました!
中国の販売サイト「EliExpress」(アリババ系列らしい)の中に「ユニバーサル静電容量式タッチスクリーンセンサー,10.2インチ,237x145mm,ヒュンダイシトロエン,トヨタgt911/gt928,6ピン,XC-019,YDT-8086」と言う製品です。
おや、XTRONS DA100Lの画面サイズは10.1インチ・・・10.2インチと表記が???
製品写真にサイズの表記があり測り比べると同じです。
さらにコネクタ部の配線番号表記も同じ、見つけました!(注意:同じサイズの製品でタッチスイッチの黒枠部分が幅広の物もありましたお間違いのないように)
タッチパネル購入
中国のサイトで購入するのは少し不安ですがアリババ系列を信じて購入しました。
値段は送料がかかる為、約3,800円・・・ところがセール期間で約3,100円・・・しかもGoogleアカウントで会員登録出来VISA支払いでOK・・・購入しました。
ただ、商品到着まで約4週間・・・それぐらい待ちます。と、思っていたらメールで届く商品の追跡状況・・・10日ほどで日本の運送会社に到着・・・ほんまかいなぁと思っていたら佐川さんの配達がありました。
EliExpressからは、タッチパネルなので破損が無いか動画で撮影しながら確認するようにとの連絡が事前にあったので、スマホで撮影しながら開封、しっかり保護されており問題ありませんでした。
荷姿です。
裏側、外周に3Mの両面テープが貼られています。
前面、割れたパネルと比較しましたがサイズは全く同じでした。
念のため、コネクタ番号を確認、OKです。
良くないタッチパネルの外し方
よく考えずに作業をして面倒な方法でタッチパネルを外してしまいました。
悪い作業例として掲載しますが、これが正解も掲載しています。
赤色矢印の黒い布テープを外します。
赤色矢印のコネクタを外します。
黄色矢印の白い線、正しい交換の時に関係する線です。(タッチスイッチのバックライト用)
コネクタは赤色矢印の部分を矢印方向に押して外します。
タッチパネルを外す際にカバーに傷を付けない様にマスキングをしました。
タッチパネルは、カバーの高さと同じなので角の隙間に精密ドライバーのマイナスを差し込みドライヤーで温め浮かせました。(これが、おかしいと気づくべきでした)
ドライヤーで温めながら浮かせたタッチパネルの下側にプラスチックカード(不要のもの)を差し込み両面テープ接着部を切り離して行きました。
分離完了です・・・本体部とフラットケーブルが繋がっています。
これが隙間から・・・抜けない・・・方法が間違っていた事に気づきました。
今回は仕方ないので鋏で切りました。
正しいタッチパネルの外し方
コネクタを外すマスキングするは前記のとおりです。
黄色矢印のコネクタも抜きます。
赤色丸部分の金属の止めをラジオペンチで真っ直ぐにします。
裏側のパネルが外れタッチパネルが前に出すことが出来ます。
液晶部への配線コード等があるので無理に出さず写真程度浮かせ作業すれば良かったと思いました。
(写真は既にタッチパネルが外れています)
残った両面テープの除去と割れたパネルの細かいガラス片を清掃しました。
購入したタッチパネルは、前面、裏面にそれぞれ保護フイルムが貼られていますので、裏面の保護フイルムを外しました。
購入したタッチパネルのコードを隙間から通して、両面テープの保護テープを剥がし位置決めをして貼り付けました。
逆の手順で元に戻しました。
タッチパネルの調整
タッチパネルを交換しただけではタッチパネルは正しく機能しません。
USBマウスを接続し調整作業をしました。
XTONS DA100Lは、「設定」の中で調整する事が出来ます。
「設定」>「カー」>「工場設定」をタップ、パスワード「126」を入力
タブ「Key Study」をクリックし「TOUCH KEY STUDY」をクリックします。
「please click+」画面で赤色丸内の「+1」をタップした後「+2」をタップします。
「OK」をタップします。
「Please click touch key for study」の画面で下側のタッチスイッチをタップします。
すると設定画面が表示されます。
左側がタップした時の動作、右側が長押しの動作設定です。
タッチスイッチ毎に動作を設定しました。
今回はこんな感じに設定しました。
「SAVE EXIT」をタップしポップアップ画面の「OK」をタップして設定を保存します。
これで、パネルを割る前の動作となりました。
作業完了です・・・販売メーカーが修理出来ないとは・・・何だろうね?
<追記>
タッチパネルの調整を行いましたが、画面の上部のタッチ位置が1cm程下にずれます。
画面上部にタッチボタンのあるアプリを使うと・・・イラッとします。
タッチパネルの調整の仕方を変えると、だいぶ良くなったので、その情報を追記します。
タッチパネルの調整前に、画面の表示サイズを変更します。
「設定」>「ディスプレイ」をタップ
「表示サイズ」をタップ
画面の表示サイズを「デフォルト」から「小」に変更します。
「小」に変更すると画面の表示量が最大になります。
この状態で、上記のタッチスクリーン調整作業を行います。
私は、作業完了後、表示サイズはデフォルトに戻しました。
上部のタッチのズレがだいぶ改善されました。(少しずれているが、タッチする分には、ほぼOK)
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